こんにちは!オンライン個別塾G-coach塾長の浦山です!
今回は私立文系志望の方に向けて、各科目ごとの勉強方法を詳しく解説します!

私立大学文系入試では、国語・英語+1科目の合計3科目での受験が一般的です。
場合によっては、1科目/2科目受験ということもあるかもしれません。

ただし、国立大学入試に比べて科目数が少ない分受験勉強が楽になる、なんて考えをもっていると痛い目を見ます!
科目数が少ないということは、他の受験生にとっても言えること。
何のアドバンテージにもなりません。
また、科目が絞られているがゆえに問題の難易度が高くなるケースもあるので、より深い専門的な知識が必要になります。

本記事を通して、科目ごとの勉強のポイント・具体的な勉強方法を参考にして頂ければ幸いです。

私立大学文系入試で対策で抑えるべき3つのポイント

ポイント①:最優先は「英語」!まずは英語を安定させよう!

文系大学大学受験において、入試科目に英語を課す大学がほとんど。
残念ながら、どの大学を受験するにしても英語からは逃げられないでしょう…。
そのうえ、私立文系大学の中には、早慶などの大学受験英語最難関と言われる大学もあり、英語でどれだけ差をつけることが出来るかが合否に直結すると言っても過言ではありません。

また、単語・熟語・文法・解釈・読解・リスニング・英作文など、1つの科目で対策すべき内容が多く、勉強を始めてから成績が向上するまでに、どうしても時間がかかります。

入試科目の優先度と科目の学習ボリュームの観点から、私立大学文系入試において英語対策が最優先であることは間違いないと言えます。

ポイント②:差がつきやすい科目は「現代文」!

「現代文の勉強って何をすればいいんだろう」
「現代文って結局センスじゃないの?」

このように感じている高校生は多いのではないでしょうか。
たしかに他の科目と比べて、どうやって勉強を進めたら良いのかわかりづらい印象ですが、正しい勉強法で学習することで得点源にすることが出来ます。

勉強方法が分からない=対策が不十分となるケースが多いので、差がつきやすいというわけです。
現代文の具体的な勉強方法については下記で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

ポイント③:「社会科目」は自主学習で先取り!

学習範囲が広い社会科目は、学校の授業が受験直前期まで行われる場合もあるので、自主学習で予習を進めておくことがカギです。

学校の授業で対策してくれるでしょ、という甘い考えは今すぐ捨てて下さい!

社会科目は暗記がメインであるため、ひとりでも学習を進めやすいという側面があります。
この側面を活かして早いうちから受験範囲の学習を一通り終えるようにしましょう。

具体的な勉強方法

英語

ここからは科目ごとの勉強方法と学習計画を確認していきましょう。
まずは英語から。
英語の勉強は、単語・熟語、文法、英文解釈・長文読解、リスニング、英作文の5分野に分けて考えます。

単語・熟語の勉強法

①英単語⇒日本語の順で音読する。
②1日に200単語ずつ進める。
③1単語につき10秒まで、200単語30分以内を徹底する。
英単語の意味を1秒以内に言えるようになるまで反復する。

文法の勉強法

単元ごとに講義系参考書&ドリル系参考書を一緒に進める。
②文法で分からないことがあれば、必ず講義系参考書を確認する。

英文解釈・長文読解の勉強法

①英文解釈の講義系参考書を用いて、文構造を理解する。
②長文で分からない単語があれば、単語帳で確認する。
 単語帳になければ、ノートに英単語と意味をメモしておく。
③長文を解くときは必ず時間を測る。
長文を解き終えた後に、意味を確認しながら3回音読する。

リスニングの勉強法

①起きてすぐや寝る前など、時間を決めて毎日英文を聞く。
②1つの英文をディクテーション⇒シャドーイングの順で行う。

英作文の勉強法

※単語・文法の理解が進んでから取り組みましょう。
①和文英訳問題を中心に取り組む。
②自由英作文を中心に取り組む。
③過去問を中心に取り組む。

英語の学習計画

まずは基礎となる単語・熟語・文法の学習から始めましょう。
文法が一通り終わり次第、英文解釈⇒長文読解の順で進めます。
英作文は時間が取れる夏休み期間で一度まとまった勉強時間を確保するようにしましょう。
リスニングは英語を耳に慣れさせる必要があるので、入試当日までルーティンとして一日の勉強に組み込むようにして下さい。

国語

続いては国語の勉強方法と学習計画です。
国語は、現代文・古文・漢文の3科目を分けて考えます。
特に古文の勉強方法は英語と似ているため、英語の勉強方法を参考にしましょう。

現代文の勉強方法

①単語・キーワード帳で意味を確認する。
②講義系参考書で読解力・解答力を身に付ける。
③問題演習を積む。
④知らない単語が出てきた場合、単語・キーワード帳で確認する。
⑤間違えた問題は必ず解説を読み、講義系参考書で復習する。

古文の勉強法

単語の意味が1秒以内に言えるように単語を暗記する。
助動詞・敬語表現を中心に文法を覚える。
③講義系参考書を用いて古文解釈の学習を進める。
④問題演習を積む。
⑤知らない単語が出てきた場合、単語帳で確認する。

漢文の勉強法

句形を暗記する。
②過去問演習を積む。

国語の学習計画

英語同様、基礎となる単語・文法から学習を進めましょう。
漢文は覚えることが少ないため、古文の単語・文法が一通り終わってからの学習で十分間に合います。
各演習は、基本⇒発展の順で進めていくようにして下さい。

日本史・世界史

最後に社会科目です。
ここでは日本史・世界史の勉強方法と学習計画を紹介します。
社会科目は上述の通り学習範囲が広いため、毎日コツコツ取り組むことがポイントです。

日本史&世界史の勉強方法

①講義系参考書を用いて、単元ごとに内容を理解する。
②並行して、一問一答系のドリルを取り組む。
③並行して、基礎問題集を取り組む。
④各単元の学習を終えたら、発展問題集&過去問演習を積む。
⑤忘れている箇所は必ず講義系参考書で確認する。

日本史&世界史の学習計画

まずはざっくりでも構わないので、おおよその歴史の流れを把握しましょう。
日本史も世界史も歴史の流れを把握することは共通しています。
各時代の登場人物、時代の切れ目に起こった出来事などを覚えましょう。
1周で参考書のすべてを覚えきるのではなく、60%を繰り返しながら100%に近づけるイメージで取り組みましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
今回は私立文系大学志望の方に向けて、各科目ごとの勉強方法を詳しく解説しました!

私立大学文系入試は科目数が絞られているからこそ、1つ1つ高いレベルでの理解度が求められます。

着実に学力を向上させていくためには、適切な参考書選び・学習方法が必要となり、これらを落とし込んだ学習計画が必須です。
大学ごとに入試科目の配点が異なりますので、どの大学を受験するかによって、学習計画は変わってきます。
まずは志望校を決めて、入試科目の配点を確認してから、学習計画を作成してみましょう!

みなさんの受験勉強が実りあるものになることを心から願っています!