はじめまして!
オンライン個別塾G-coach塾長の浦山です!
今回は関東難関私立大学群であるGMARCHに注目!
GMARCHにおける英検利用受験について調査しました。
本記事を作成するにあたり、各大学の入試情報を改めて確認した訳ですが、私立大学の入試は非常に複雑だということを再認識しました(笑)
GMARCHを志望している学生の方は、自分に有利な受験方式について、出来るだけ早くから調べることを強くお勧めします!
それでは、早速確認していきましょう。
英検利用とは
近年、大学受験の方式は本当に多岐にわたるなぁ、と感じています。
本記事で取り上げている「英検利用」も、そんな多様な受験方式の一種です。
英検利用には大きく4つのパターンがあります。
- 出願資格
出願条件に、一定の級数・CSEスコアを有していることが義務付けられているパターン。例えば、「英検2級以上保有のこと」、「CSEスコア2100点以上保有のこと」など。 - 試験免除
一定の級数・CSEスコアを有していると、受験科目から英語が免除されるパターン。 - 得点換算
一定の級数・CSEスコアを、英語の点数として利用するパターン。例えば、「英検2級=80点」、「英検準1級=90点」など。 - 加点
一定の級数・CSEスコアによって、入試の総合点に得点が加点されるパターン。「得点換算」の場合と同様、段階別の加点設定であることが多いため、取得している級やCSEスコアによってはかなりの高得点も狙える。
GMARCHで英検利用できる大学・学部一覧
学習院大学
国際社会科学部
級数/CSEスコア | 換算点数 |
---|---|
1級/2630 | 150(100%) |
準1級/2540 | 140(93%) |
準1級/2304 | 130(86%) |
2級/2260 | 120(80%) |
2級/2120 | 110(73%) |
2級/1980 | 100(66%) |
コア試験ではなく、プラス試験でのみ利用できます。
※コア試験/プラス試験は学習院大学における一般選抜試験の名称です。
2級以上取得で得点換算として利用できます。
利用することで、試験当日は「国語」・「地理歴史/公民/数学」の2科目で受験できます。
明治大学
「学部別入学試験」と「全学部統一入学試験」の試験方式で英検利用が出来ます。
学部別入学試験
商学部英語4技能試験利用方式
2級以上取得で出願資格として利用できます。
通常の学部別入試と同様に3科目受験となりますが、「英語」の配点比率が異なります。
英語が得意な人にとっては有利に試験を進められます。
英語 | 国語 | 地歴/公民/数学 | 英語の比率 | |
---|---|---|---|---|
英検利用なし | 150点 | 100点 | 100点 | 42% |
英検利用あり | 300点 | 150点 | 100点 | 54% |
経営学部英語4技能試験活用方式
総合スコア | Reading | Listening | Speaking | Writing | |
---|---|---|---|---|---|
30点加点 | 2630 | 610 | 610 | 610 | 610 |
20点加点 | 2467 | 570 | 570 | 570 | 570 |
出願資格のみ | 2200 | 530 | 530 | 530 | 530 |
受験級(合格・不合格)ではなく、CSEスコアが判断基準となります。
総合スコアだけでなく、各技能にもボーダー点数があるので注意が必要です。
利用することで、試験当日は「国語」・「地理歴史/公民/数学」の2科目で受験できます。
国際日本学部英語4技能試験活用方式/大学入学共通テスト併用型英語4技能試験活用方式
英語4技能活用方式を利用することで、試験当日は「国語」のみ1科目で受験することができます。
※大学入学共通テスト併用型の場合は、共通テストで「世界史/日本史」を受験する必要があります。
倍率も2倍程度に落ち着いているので、筆者的にはGMARCHのコスパ最強の受験方式だと思います。
全学部統一入学試験
農学部/経営学部/国際日本学/総合数理学部
級数/CSEスコア | 換算点数 |
---|---|
準1級 | 100% |
2級/2088 | 90% |
2級/1980 | 80% |
※学部ごとに満点が異なるため、換算点数を%表記としています。
英検2級合格で換算点数が80%となっているので、ハードルは低めです。
ただし、それは他の受験生に対しても言えることなので、英語以外の2科目で差をつけることが重要になります。
青山学院大学
文学部英米文学科D方式
2025年度入試から新たに追加される受験方式です。
D方式で受験するためには、英検や他の英語資格の提出が必須です。
試験当日の試験問題は、英語による論述問題のみです。
国際政治経済学部
国際政治学科B方式/国際経済学科B方式/国際コミュニケーション学科B方式
2025年度入試から新たに追加される受験方式です。
従来は利用方法が出願資格のみ(必要級数は準1級以上)でしたが、新たに加点方式となります。
また、国際経済学科を受験する際にも利用できるようになります。
加点内容は現段階では不明ですが、CEFRランクのA2に相当する点数を資格基準として、CEFR基準に応じて段階的(B1~C2)に総合点に加点されます。
総合文化政策学部総合文化政策学科A方式
受験級(合格・不合格)ではなく、CSEスコアが判断基準となります。
2級の高得点合格が目安です。
立教大学
全学部
2021年度の一般入試から「英語」の独自試験が廃止になりました。
※文学部のみ、独自の英語試験で受験できる試験日があります。
代わりに、英検などの英語資格・検定試験のスコア、もしくは大学入学共通テストの「英語」のスコアで判定する方式になりました。
【得点換算の目安】
CSEスコア | 換算点数 |
---|---|
2450 | 100% |
2350 | 90% |
2250 | 80% |
※学部ごとに満点が異なるため、換算点数を%表記としています。
受験級(合格・不合格)ではなく、CSEスコアが判断基準となります。
英語資格・検定試験のスコアまたは大学入学共通テストの「英語」の得点に統計的処理を行い、大学独自の方法により得点化します。
出願締め切り後にすべての受験生のスコア・得点に対して統計的処理を行うので、換算点数が事前に開示されることはありません。
上記表を参考として活用して下さい。
準1級合格を目標にすることをオススメします。
中央大学
法学部を除くすべての学部で「英語外部試験利用方式」があります。
利用することで、試験当日の英語の試験を免除されます。
学部によっては1科目受験が可能になる学部もあります。
経済学部
受験級(合格・不合格)ではなく、CSEスコアが判断基準となります。
試験当日は英語の試験が免除され、CSEスコアに応じた換算得点が総合点に加算されます。
満点は150点でスコアに応じて5点刻みで換算されます。
得点換算の事前開示はありません。
商学部
受験級(合格・不合格)ではなく、CSEスコアが判断基準となります。
2級の高得点合格が目安です。
理工学部物理学科/都市環境学科/精密機械工学科/電気電子情報通信工学科/応用科学科
ビジネスデータサイエンス学科/生命科学科/人間総合理工学科
利用方法 | Reading | Listening | Speaking | Writing |
---|---|---|---|---|
出願資格 | 575 | 495 | 495 | 575 |
受験級(合格・不合格)ではなく、CSEスコアが判断基準となります。
4技能にボーダー点数があるので注意が必要です。
英検2級高得点合格が目安です。
理工学部数学科/情報工学科
利用方法 | Reading | Listening | Speaking | Writing |
---|---|---|---|---|
出願資格 | 575 | 575 | 575 | 575 |
受験級(合格・不合格)ではなく、CSEスコアが判断基準となります。
4技能にボーダー点数があるので注意が必要です。
英検準1級合格が目安です。
文学部
総合政策学部
受験級(合格・不合格)ではなく、CSEスコアが判断基準となります。
英検準1級合格が目安です。
加点の満点は50点です。
得点換算の事前開示はありません。
国際経営学部
英検2級合格が目安です。
試験当日は「国語」のみ1科目で受験することができます。
国際情報学部
得点換算の事前開示はありません。
法政大学
すべての学部で「英語外部試験利用入試」があります。
利用することで、すべての学部を1教科で受験することができます。
受験しやすい=みんなが受験するので、ほとんどの学部が高倍率になります。
1科目受験だからと言ってなめてかかると痛い目にあいますので注意しましょう。
法学部/文学部英文学科/経済学部国際経済学科/国際文化学部
現代福祉学部
社会学部/経営学部/人間環境学部/キャリアデザイン学部/スポーツ健康学部
情報科学部/デザイン工学部/理工学部/生命科学部
GIS(グローバル教養学部)
GISのみ、A方式(個別日程)においても英検利用ができます。
【英語外部試験利用入試の場合】
級数/CSEスコア | 換算点数 |
---|---|
― | 150点(100%) |
1級 | 140点(93%) |
準1級/2500 | 130点(86%) |
準1級取得が最低要件となっており、かなり基準が高くなっています。
英語に自信のある人は利用してみてください。
【A方式(個別日程)の場合】
級数/CSEスコア | 換算点数 |
---|---|
― | 200点(100%) |
1級 | 185点(92%) |
準1級/2350 | 175点(87%) |
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回はGAMRCH特集ということで、英検利用が出来る学部についてまとめてみました。
英検利用のメリットは、試験当日に「英語」を受験する必要がなくなること、とよく言われますが、筆者はそんな単純な話ではないと考えます。
その分他の教科の勉強に時間を当てることができますが、他の受験生にとっても条件は同じです。
「それだとメリットにならないじゃないか!」
その通りだと思います。
「英検利用」の旨味を最大限味わう秘訣は、高2の段階で必要級数を取得しておくことです。
要するに、出来るだけ早いうちに「英語」の試験をパスすることで、他の科目に早期から注力できるようになるわけです。
こうすることで、初めて他の受験生に差を付けられるアドバンテージになるという訳です。
近年、大学受験の入試方式は本当に多岐にわたります。
私立大学入試になると、さらに複雑化している傾向にあります。
自分が一番有利になる入試方式は何なのか、志望校が決まったらすぐに確認してみましょう!
みなさんの受験勉強を心から応援しています!