こんにちは!オンライン個別塾G-coach塾長の浦山です!
今回は私立理系志望の方に向けて、各科目ごとの勉強方法を詳しく解説します!
私立大学理系入試では、数学・英語・理科1科目の合計3科目での受験が一般的です。
積み上げの学問と呼ばれる数学・英語の両軸に加え、理科科目の学習も進めていく必要があるので、学習科目の優先度を決めることが重要になります。
また、志望する大学によって数学Ⅲまで学習が必要なのか、理科2科目の学習が必要なのかなど、入試科目・範囲が変わってくるので、志望大学の入試情報を早めに収集することも忘れてはいけません。
本記事を通して、科目ごとの勉強のポイント・具体的な勉強方法を参考にして頂ければ幸いです。
私立大学理系入試対策で抑えるべきポイント
ポイント①:「数学」・「英語」どちらかの基礎固めを最優先!
「数学・英語どちらかの基礎固めが終わるまでは、理科科目に手を出してはいけません」
必ず守ってほしいことですので、最初に書きました。
数学・英語は分量が多いため、基礎固めと言えどどうしても時間がかかります。
基礎固めが終わっていない、すなわち曖昧な状態で3科目の勉強に取り組むと、知識が定着せずに参考書だけが進んでいき、蓋を開けたときには、勉強が進んでいるのに模試で点数が取れない、なんてことになりかねません。
数学・英語は配点比率が同じである場合が多いので、自身の得意な方から基礎をしっかり固めましょう。
ここで言う基礎固めとは、数学の場合は各単元の公式・定理の暗記、英語の場合は単語・文法の習得を指します。
ポイント②:「数学」・「理科」は先取りが必要!
学習範囲が広い数学と理科科目について、高3の夏でようやく受験範囲がすべて終わるようなカリキュラムが組まれている高校は珍しくありません。
そして厄介なことに、数学Ⅲ、電磁気学、有機化学などの高校カリキュラム最終過程で学ぶ単元こそ、入試で狙われやすい科目なのです。
学校の授業だけに頼っていると、演習量が足りずに苦い思いをしてしまうということも考えられます。
そうならないためにも、自主学習で先取り学習を進めることが重要です。
高3の4月までに数学Ⅲ、高3の夏休み前までに理科科目の全単元の単元学習を一通り終えておくことが理想です。
ポイント③:理系科目は成績が上がりずらい!
ここまでお話しした通り、数学・英語は基礎固めに時間がかかります。
また、理科科目は数学・英語の基礎固めが終わってから学習を進めていくことになるので、各科目の偏差値が上がり始めるまでには時間がかかります。
高3夏の模試で偏差値が上がらなくても焦ってはいけません。
夏休みで十分な演習を積んでから受ける模試では成績の向上を実感できるはずです。
理系の模試は夏休み後の秋からが本番だと認識しておきましょう。
焦らずに1つ1つの参考書を丁寧に進めることが、志望校合格への最短経路となるはずですよ!
科目ごとの勉強方法&学習計画
数学
ここからは科目ごとの勉強方法と学習計画を確認していきましょう。
まずは数学から。
数学はひらめき力が必要だと考える方が多いですが、それは間違いです。
数学は問題パターンごとの解法を暗記する、ということが最も重要です。
語弊を恐れず言うならば、数学も暗記科目なのです。
数学の勉強法
①教科書の例題レベルの問題を通して、公式・定理を覚える。
②チャート式などの網羅系参考書を使って、解法を覚える。
③過去問を中心に演習を積む。
数学の学習計画
高3の4月までに数学Ⅲの単元学習を終わらせましょう。
その後は単元ごとに、公式・定理の暗記⇒解法暗記⇒演習、の順で取り組みましょう。
英語
続いては英語の勉強方法と学習計画です。
英語の勉強は、単語・熟語、文法、英文解釈・長文読解の3つに分けて考えます。
単語・熟語の勉強法
①英単語⇒日本語の順で音読する。
②1日に200単語ずつ進める。
③1単語につき10秒まで、200単語30分以内を徹底する。
④英単語の意味を1秒以内に言えるようになるまで反復する。
文法の勉強法
①単元ごとに講義系参考書&ドリル系参考書を一緒に進める。
②文法で分からないことがあれば、必ず講義系参考書を確認する。
英文解釈・長文読解の勉強法
①英文解釈の講義系参考書を用いて、文構造を理解する。
②長文で分からない単語があれば、単語帳で確認する。
単語帳になければ、ノートに英単語と意味をメモしておく。
③長文を解くときは必ず時間を測る。
④長文を解き終えた後に、意味を確認しながら3回音読する。
英語の学習計画
まずは基礎となる単語・熟語・文法の学習から始めましょう。
文法が一通り終わり次第、英文解釈⇒長文読解の順で進めます。
夏休みには過去問演習を取り組むことを忘れないようにしましょう
物理・化学
続いては理科科目の勉強方法と学習計画です。
ここでは物理・化学の勉強方法と学習計画を紹介します。
物理は、「力学」・「熱力学」・「波動」・「電磁気」・「原子」の5分野、化学は、「理論化学」・ 「無機化学」・「有機化学」の3分野からなります。
どちらの科目も分野ごとに学習を進めるようにしましょう。
物理・化学の勉強で大切なこと、それは現象をイメージするということです。
正確なイメージを持つためにも図を描くことを心がけましょう。
物理・化学の勉強方法
①単元ごとに、講義系参考書&ドリル系参考書を用いてインプットとアウトプットを並行して進める。
②物理の学習の順番は、力学⇒熱力学⇒電磁気⇒波動⇒原子がおすすめです。
③化学の学習の順番は、理論化学⇒有機化学⇒無機化学がおすすめです。
物理・化学の学習計画
高3の夏頃までには単元学習を終えるようにしましょう。
知識を効率よく定着させるためには、インプットとアウトプットを交互に行うことが効果的です。
2科目を学習する必要がある場合は、1科目の単元学習が終わってから、もう1科目の学習を始めるようにしましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は私立理系大学志望の方に向けて、各科目ごとの勉強方法を詳しく解説しました!
私立大学理系入試は、積み上げの学問である数学・英語に加えて、理科科目の対策が必要になります。
着実に学力を向上させていくためには、適切な参考書選び・学習方法が必要となり、これらを落とし込んだ学習計画が必須です。
また、大学ごとに入試科目の配点が異なりますので、どの大学を受験するかによって、学習計画は変わってきます。
まずは志望校を決めて、入試科目の配点を確認してから、学習計画を作成してみましょう。
みなさんの受験勉強が実りあるものになることを心から願っています!