こんにちは!
オンライン個別塾G-coach塾長の浦山です!

今回は、明治大学の一般選抜における入試方式について学部別に詳しく解説します。
近年、私立大学の一般選抜試験は全学部統一、学部別、共通テスト利用・併用など、様々な入試方式を採用しています。
受験生の方は、自分に合った入試方式はどれになるのか、ぜひチェックしてみてください。

学部&偏差値一覧

まずは、明治大学の学部と偏差値を確認しましょう。

【和泉・駿河台キャンパス】

学部偏差値
法学部60.0~62.5
商学部60.0~62.5
政治経済学部60.0~62.5
文学部57.5~65.0
経営学部60.0~65.0
情報コミュニケーション学部60.0~62.5

【生田キャンパス】

学部偏差値
理工学部55.0~62.5
農学部57.5~62.5

【中野キャンパス】

学部偏差値
国際日本学部57.5~65.0
総合数理学部57.5~62.5

引用:大学受験パスナビ-旺文社

入試方式

続いて入試方式です。
明治大学|2025年度 新課程 入試情報“を参考に解説します。

全学部統一入学試験

全学部統一入学試験は、共通の試験問題によって、全10学部が同時に実施する試験です。
一度の試験で複数の学部・受験方式に併願できたり全国8か所から受験できたりするので、必然的に高倍率になることが特徴です。

明治大学に限らず、全学部統一入学試験は、学部別入学試験よりも合格難易度が高くなる傾向にあるので、明治大学を第一志望に考えている方は、後述の学部別試験などを併願することをオススメします。

逆に、負担が少なく複数の学部を一度に受験できるので、明治大学を滑り止めに考えている人など、学力的に余裕がある人は、全学部統一入学試験の受験をオススメします。

学部別入学試験

学部別入学試験は、その名の通り、学部ごとに実施される試験です。
各学部で実施されるので、合計10回の試験が実施されます。
1つの学部に対して、必ず1つの試験を受験する必要があります。

学部別入学試験の特徴は、

①複数の学部を併願することで複数回試験を受験できる=合格チャンスが多い
②全学部統一入学試験と比べて募集人数が多く、倍率も低い=合格チャンスが高い

ということが挙げられます。

学部別入学試験は全学部統一入学試験と比べて、合格難易度は下がる傾向にあるので、「絶対に明治大学に行きたい!」という方は、学部別入学試験の受験をオススメします。

大学入学共通テスト利用入学試験

大学入学共通テスト利用入学試験は、大学入学共通テスト(※以下、共通テスト)の成績のみで合否が決まる入試方式です。
学部によっては前期・後期の2回の出願タイミングが設けられています。

後期日程を実施する学部
商学部
理工学部(機械工学科を除く)
総合数理学部

国立大学や早慶を志望する方が滑り止めとして出願するケースが多いため、全学部統一入学試験同様、合格難易度は高くなる傾向にあります。
共通テストの得点率が80%以上ある場合は、出願してみる価値がありそうですね。

注意点として、共通テストの英語の配点に傾斜をかけて換算を行う学部があるということを押さえておきましょう。

共通テストの英語の配点に傾斜をかける学部
商学部
農学部
情報コミュニケーション学部

英語4技能試験活用方式

英語4技能試験活用方式は、英検やTOEICなどの「英語4技能資格・検定試験」の結果を利用することで、英語の試験が免除されたり、試験結果に加点されたりする、英語が得意な方に有利にはたらく入試方式です。
全学部統一入学試験と学部別入学試験で採用されている方式で、それぞれで制度が若干異なるので、詳しく見ていきましょう。

全学部統一入学試験における英語4技能試験活用方式

農学部、経営学部、国際日本学部、総合数理学部の4学部で利用できます。

受験当日の英語試験が免除され、スコアに応じて8割、9割、10割の得点が加点されます。
受験科目が1つ減るため、受験勉強の負担が軽減する、他の科目に注力できるなどのメリットがあります。

ただし、全学部統一入学試験で「英語」を受験する方とは別枠で募集人数が設定されているので、英語4技能試験活用方式を利用する方同士の戦いになることに注意しましょう。

学部別入学試験における英語4技能試験活用方式

商学部、経営学部、国際日本学部の3学部で利用できます。

各学部によって、スコア基準や仕組みが異なりますので、1つ1つ確認していきましょう。

商学部

スコア基準を満たしている方のみ出願できます。

他2学部では「英語」の試験が免除されるのに対して、試験当日の「英語」の試験が免除されない、ということが特徴です。

学部別方式との違いは、試験の配点に傾斜が加えられるということです。

学部別方式の場合

「英語」:150点
「国語」:100点
「世界史探求」・「日本史探求」・「政治・経済」・「数学」のうち1科目:100点

英語4技能試験活用方式の場合

「英語」:300点
「国語」:150点
「世界史探求」・「日本史探求」・「政治・経済」・「数学」のうち1科目:100点

「英語4技能試験活用方式」の方が、英語の配点比率がおよそ10%大きくなっています。
若干ではありますが、英語が得意な方にとっては、有利にはたらく試験方式です。

一番のメリットは、「学部別方式」と併願することで、合格の可能性を高めることができるということです。
どうしても商学部に行きたいという方にオススメな入試方式です。

経営学部

スコア基準を満たしている方のみ出願できます。

試験当日の「英語」の試験が免除されます。

受験科目が「国語」と「世界史探求」・「日本史探求」・「政治・経済」・「数学」のいずれか1科目の合計2科目となります。

さらに、英語4技能試験のスコアが高い場合は、20点・30点のボーナス得点が加算されます。

国際日本学部

スコア基準を満たしている方のみ出願できます。

試験当日の「英語」の試験が免除されます。

「英語4技能試験活用方式」の場合は、受験科目が「国語」の1科目の得点のみ、「大学入学共通テスト併用型英語4技能試験活用方式」の場合は、受験科目が「国語」、共通テストの「世界史探求」・「日本史探求」のいずれかの合計2科目の得点で合否が決定します。

「国語」のみの試験で明治大学に入れる裏技だと筆者は考えています(笑)

おわりに

いかがでしたでしょうか。
今回は、明治大学の偏差値と入試方式について学部別に解説しました。

明治大学に限らず、私立大学の入試方式は複雑な場合が多いです。
志望校が決まったらまずは、早いうちに情報収集しておくことが重要です。

受験生に志望校を尋ねると学部までは答えてくれます。
入試方式について質問すると、答えが返ってこないことはざらにあります。

自分が受験する入試方式によって、受験勉強の方法が変わってきます。
効果的な対策を講じるためにも、行きたい大学の下調べを入念に行いましょう!